ミュージックレヴュー by Supercozi ( compiler)

V.A / Notorious Biscuits   Compiled by Supercozi      HECD003

 1. Wata  / What Color ?

ワタは東京を拠点にするニュータレント。彼のサウンドはハイブリッドそしてパワフルかつ斬新で、この曲は今回このコンピを完成させるにあたっての原動力みたいなパワーをくれたトラック。コンピの幕開けでもあるこのトラックは、アヴァンギャルドなスピリッツと即興ジャズの狂気さえ兼ね備えたディープかつトライバルそしてカッティング・エッジなテックハウス。彼のような才能をシーンに紹介できることを誇りに思う。

 2. Supercozi & Electronic Pirates feat. Donni1 / I'm Mad Enough  

私がメインにプロデュースし、最後のミックスをイビザを拠点とするエレクトロニック・パイレーツと仕上げた作品。ジューシーかつセクシーでダーティーなアシッド・エレクトロ・チューン。ドンニ・ワンのセダクティブな深い声が” I'm mad enough "とリピートし続ける。ノーティーにビルドアップしてゆくチューン。

 3. Electronic Pirates  / Shortcut (Minimal Mix)

イビザをベースにするグルーヴ錬金術師、サージ・スークーとアルフレド・フィオリ–トによるチャンキーでトライバリーかつ洗練されたプログレッシブ・チューン。ヒプノティックなグルーブと職人気質なプロダクションがリスナーを確実にサンライズ・エクスタシーへと連れ去ってくれるはず。
 
 4. Gus Till  / Burn Your Shoes

デジタル・マエストロ、ガス・ティルによるパワフルかつディープなプログレッシブ・チューンは彼のプロダクションにおける新たな章ともいえるかも。太くうねるベースとコンスタントにモーフィングを続けるシンセ・サウンドは、”狂気と知性は素晴らしいダンストラックのマスト・エッセンスだ”という黄金セオリーの完璧な例ともいえる。

 5. DJ Lik & U-Nik / The Fairytales

ギリシャはアテネをベースとするフレッシュなデュオ、DJ Lik & U-Nikが届けてくれたのはドリーミーでいてグルーヴィーな、プログレッシブ・モーニング・チューン。" This is a journey "と繰り返すヴォイス・サンプルとメロディックなシンセ・フレーズ、そしてねじれたテクスチャーはまるで私たちに未知なるフェアリーテール(妖精物語)を語りかけているよう。そして私達がいつか夢で見た謎めいたランドスケープへと誘う。

 6. Brent Burns / One

アルバムは南アフリカ出身のニューカマー、ブレント・バーンズのクリスピーなエレクトロ・チューンによってギアを変える。ファンキーなベースライン、リズミックでディストーションの効いたシンセ・リフの狂気によって自然に体が動き出す。間違いなくfun track!
 
 7. Wata  /   Music Is Music

再びワタが届けてくれるのは、彼ならではのジャンルを自在にクロスオーヴァーさせたアヴァンギャルド魂たっぷりの素晴らしいテックハウス・トラック。シンプルなベースラインの上にのせて強い存在感を見せつけるのは、インプロヴァイゼーション・ジャズの要素とインダストリアルのテクスチャーで、彼はそれらの要素をユニークなかたちでミックスし、ストーリーを絶妙にビルドアップしていく。結果として素晴らしくアップリフティングな雰囲気を作り出している。
 
 8. Sexy Pie  /  Sexy Pie

カナダを拠点とするデュオ、セクシー・パイの世界初リリース・トラック。シンプルなブロダクションの上に散りばめられたチーキーなワウワウ・ギターとアシッド・ベースライン、それにのせた舌ったらずな感じのベツァニーのノーティーなヴォーカルは、ミニマル・ディスコ・エレクトロといったところか。コンピ名”悪名高きビスケット”にもなぜかぴったりとハマる感じのこのトラック、ビートをキラキラ光るラメのケープとエロスとグラマーとで包んだ感じ。。。

 9. G.B Catalyzer  / From The Dawn

私ことSupercoziのトランスおよびテックハウス寄りの別ソロ名義がG.B Catalyzer(ジー・ビー・カタライザー)。これはプログレッシブ寄りのトラックながら、トリッピーなブラス・サンプルやサイケデリックなテクスチャー、スペイシーなピアノ・リフなどでリスナーのマインドをワープさせるようにデザインしてある。

 10. Ree.K / Catwalking

東京ベースのロング・スタンディングかつ多大なリスペクトを集める女性テクノプロデューサーRee.K が、彼女ならではのカテゴライズ不能なダーティでダーク、そしてトリッキーなアシッド・トラックでコンピを締めくくってくれる。ブレイクス、アシッド・テクノそしてエレクトロなどの多様な要素をパワフルにミックスしたトラックは、リスナーを東京のもっともねじれて深いアンダーグラウンド・カオスをヴァーチャル体験しているかのような錯覚に誘う。